
▼三月に急落した古紙の輸出価格が、早くも底を打った。長期的に安定して売れるようになったことは、恩恵ばかりではない。他からの参入を招き、流通の再構築が起こる契機にもなりうる。スーパーなど小売業の物流センターにラージベーラーを備え、そこから製紙メーカーに直接納入する、問屋の「中抜き現象」が加速度的に広がっている。
▼あるベーラーメーカーによると、毎月のように新規導入案件があるという。これまでスーパーの各店舗からパッカー車で回収していた古紙を、商品の帰り便で持ち帰り、物流センターがヤードの機能を満たすようになったわけだ。発生量は月間五十トンもあれば、充分採算を確保できるとのこと。小売や物流業がコスト改善に急ぐ中、古紙がトンあたり二万円で売れるとすれば、月間百万円もの営業外収益は大きい。
▼物流センターの機能をもつ倉庫施設は、全国で二万五千~三万カ所を数えるという。その中でベーラーを導入した例が、表面化することもほとんどない。背後には、問屋が負担して設備を入れることで、作業賃や販売先の差配でマージンを得つつ、競合他社から防護壁になる動機がある。結果的にベーラーの設置台数が大幅に増加。既存ヤードの役割が改めて問われている。
2008年08月25日【石川県の古紙回収】
回収量低く、ごみ有料化で掘り起こし期待
【富山県の古紙回収】
集団回収が76%、分別収集は随契が主流
2008年07月28日【東日本の古紙回収】
全国の回収量のほぼ半分を占める
北海道、圧倒的に集団回収に依存
新聞のネットの回収率は84%(本紙推定)
2018年11月05日【中国向けの輸出価格】
未曽有の超高値圏へ突入
ライセンス切替時が節目か
2016年01月18日【PETボトルリサイクル】
回収量・回収率ともに依然増加傾向が続く
落札単価は二五円(上期)から三八円(下期)に上昇
2018年06月04日【古紙・廃プラ 輸出動向】
東南アジアの港湾混雑が深刻化
ベトナム南部の港で6月から荷受停止へ
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]