
▼三月に急落した古紙の輸出価格が、早くも底を打った。長期的に安定して売れるようになったことは、恩恵ばかりではない。他からの参入を招き、流通の再構築が起こる契機にもなりうる。スーパーなど小売業の物流センターにラージベーラーを備え、そこから製紙メーカーに直接納入する、問屋の「中抜き現象」が加速度的に広がっている。
▼あるベーラーメーカーによると、毎月のように新規導入案件があるという。これまでスーパーの各店舗からパッカー車で回収していた古紙を、商品の帰り便で持ち帰り、物流センターがヤードの機能を満たすようになったわけだ。発生量は月間五十トンもあれば、充分採算を確保できるとのこと。小売や物流業がコスト改善に急ぐ中、古紙がトンあたり二万円で売れるとすれば、月間百万円もの営業外収益は大きい。
▼物流センターの機能をもつ倉庫施設は、全国で二万五千~三万カ所を数えるという。その中でベーラーを導入した例が、表面化することもほとんどない。背後には、問屋が負担して設備を入れることで、作業賃や販売先の差配でマージンを得つつ、競合他社から防護壁になる動機がある。結果的にベーラーの設置台数が大幅に増加。既存ヤードの役割が改めて問われている。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年04月20日古紙問屋大手3社(大本紙料、宮崎、北海紙管)が業務提携を結ぶ
狙いは経営基盤の強化ときめ細かいサービス
回収エリアは北海道から九州まで網羅
2006年09月18日【SCAパッケージング】
外装ライナーの坪量(1㎡当たりの重量)は105~180グラム
日本に比べて欧州での薄物化、急速に普及へ
2016年09月05日【月別の需給ギャップ】
回収は四月、消費は十月がピーク
需給が緩む上半期は輸出量が増加
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]