
▼欧州の取材時、対応した製紙メーカーの担当者が強い関心を示したのが、本紙のプライス・インデックス。つまり四面に載せている古紙市況欄だ。次に会う別の担当者に「日本の価格指標を作っている人」と紹介される始末だった。相場を形成する市況欄がいかに重要か、また業界紙の生命線はこの価格指標に尽きるのでは、と感じる出来事だった。
▼本紙の創刊当時、この市況欄はなかった。数年後から不定期に掲載していたが、自治体から古紙売却時の指標にしたいとの問合せもあって、毎週掲載になった。国際市況は、製紙関連の情報プロバイダーであるRISIが牛耳っている。ただ、米国発の古紙市況はOBM(オフィシャル・ボード・マーケット)誌の影響力が絶大で、二〇一二年にRISI傘下になったものの、市況欄だけは独自の毎月発表の形を残している。
▼日本ではここ数年、取引慣行の特殊性が強まり、表向きの市況変動は有名無実化しつつある。国内価格は、プレミアム(上乗せ)価格が定着し、潜った実勢価格と建値は乖離。また輸出価格のドル価は為替の変動が取引価格を左右するため、円価で示さないと価格の推移を見失う。混迷の中、変化の徴候を掴み、市況の実態を的確に伝える役割がますます重要になっている。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年06月08日【4月の古紙輸出】
全品種で記録更新し、過去最高の56万トン
累計でも前年比5割増の180万トンに達する
5月は余剰玉の減少から40~45万トンか
2006年10月16日【今年の新設ヤード】
関東が最多の7ヵ所(うち横浜が2ヵ所)
中部、近畿、九州で各4ヵ所
7年連続のヤード開設ラッシュ
2016年06月27日【スウェーデン ごみ事情】
廃棄物発生量はEUで八位、家庭系は十二位
生ごみリサイクルが進むが古紙回収は進まず
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]