
先週の新年号で創業から300年以上続いた老舗問屋、川善の盛衰を取り上げた。誰もが1目置く存在だった問屋がなぜ廃業したのか、素朴な疑問が出発点だった。取材の過程で多くの方に資料や情報を提供下さったことをこの場を借りて御礼申し上げたい。
古紙リサイクルの流れを振り返ると、①和紙くずを抄き返し利用した時代、②洋紙由来の上物古紙を坪上げで集めた時代、③包装革命後の裾物古紙が主流となった時代、④グローバルに古紙が流通する時代と4つに分けられる。川善は②→③の変化で躓いた。さらに、幹部の放漫経営が追い打ちをかけた。④の到来を見ずして潰えたわけだ。
ただ業界の礎を築いたことに違いはない。業界団体の設立を主導し、川善で修行して独立した問屋も数多い。背中を追って、創業100年を超える古紙問屋は全国で20社を数える。中小企業の事業継承問題が叫ばれる時代にあって、後継者にも比較的恵まれている。まだまだ古紙問屋は息の長い事業なのである。
昨年からの古紙バブルも長い時間軸からみると一瞬のこと。数10年に一度あるかないかの出来事だろう。市況変動に一喜一憂することなく、長期的な事業運営が今こそ求められている。いつか川善の社歴を塗り替える問屋が現れることを望みたい。
2011年06月27日【安田金属】広島市廿日市市の工業団地に8施設を展開
鉄スクラップから総合リサイクル業に発展
2008年02月11日【千葉県の古紙回収】
25万7千トンを回収、集団回収と分別収集で折半
首都圏では最も家庭ごみ有料化進み、半数の市で実施へ
2016年02月15日【古布】
昨年の輸出が過去最多の二十六万㌧
マレーシア牽引、輸出価格は弱含み
2006年05月08日【容器包装リサイクル】
今年度のPETボトルの落札価格、遂に有償に
平成12年のスタート時に比べて、紙とPETは暴落
高止まりのプラスチック、競争原理働かず
2018年07月02日【中国による古紙輸入規制の半年を振り返る】
輸入規制の強化から半年、米国品が狙い撃ち
大手に輸入ライセンス集中も再生パルプに照準
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]