
▼韓国最大手で世界第七位の海運会社である韓進海運が経営破綻。韓進海運の渡航中のコンテナ船八十隻が、世界中の港で入港を拒否され、公海上で待機を余儀なくされている。韓進は韓国大手のサムスンの海上物流の約四割を扱っていると言われ、ハロウィンやクリスマス商戦を控えた欧米市場では、大きな混乱を招いている。
▼混乱は古紙関連まで波及。RISIによると、アメリカチュンナムとサイコリンクは韓進と大きな取引があり、複数のコンテナが港に係留されている模様。必要量を確保するため、欧米のOCCに十ドルほど価格を上乗せしている。また他の船会社が韓進の倒産を受け、一コンテナ三百ドルの運賃の値上げを要求。この交渉は百ドルほどに落ち着くと見られ、古紙一トン当たり四ドルの運賃値上げとなる。
▼近年は世界的にコンテナ船の運賃が大幅に下落し、大手海運会社の再編や寡占化が進んでいる。二〇一四年には、ドイツのHapag LloydがチリのCSAVを経営統合。一五年にはフランスのCMA CGMがシンガポールのAPLを買収し、世界第三位となった。今年の二月には、中国の海運第一位のCOSCOが第二位のCSCLを吸収合併。COSCOは世界シェア第四位となった。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]