
▼日本から台湾向けの古紙輸出量は二〇一四年の三十三万トンまで増加傾向だったのが息切れ。一五年は二十二万トン、今年一―七月も十万八千トンと前年同期比で二一%減っている。台湾は慢性的に古紙が不足し、需要は堅調にもかかわらず、輸出量が伸び悩むのは、いくつか理由が考えられる。
▼一つは台湾の製紙産業が輸出型で、段原紙の製品価格が常に他国との競争にさらされる。相対的に古紙価格が高い日本品は、コスト圧力が強まると真っ先に購入量が削られるのだろう。二つ目には、台湾で回収された段ボール古紙は、雑誌古紙と選別されていない低品質のもの。こうした古紙を使いこなす器用さもあって、質より価格面を重視する考え方が強い。日本品は消費量全体の六%に過ぎず、補完的な位置づけだ。最後に台湾の現地通貨はニュー台湾ドルで、米ドルに連動するドルベック制を採用。そのため、台湾ドル安の進行は輸入古紙にとって不利になる。ここ数年は台湾ドル安傾向が続いていた。
▼こうした諸条件が重なり、日本からの輸出量は盛り上がりに欠けるが、計七十七万トンもの生産能力増によって、大きな需要先になりうることは確か。そのため、輸出価格の軟化局面では、需要を下支えし、価格に歯止めをかけるとみたい。
2016年01月18日【PETボトルリサイクル】
回収量・回収率ともに依然増加傾向が続く
落札単価は二五円(上期)から三八円(下期)に上昇
2018年06月04日【古紙・廃プラ 輸出動向】
東南アジアの港湾混雑が深刻化
ベトナム南部の港で6月から荷受停止へ
2011年02月21日【中国の古紙輸入量】製紙産業の成長以降、初めてのマイナス
欧州勢が軒並み減少、今年は増加の予測
2008年08月25日【石川県の古紙回収】
回収量低く、ごみ有料化で掘り起こし期待
【富山県の古紙回収】
集団回収が76%、分別収集は随契が主流
2008年07月28日【東日本の古紙回収】
全国の回収量のほぼ半分を占める
北海道、圧倒的に集団回収に依存
新聞のネットの回収率は84%(本紙推定)
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]