▼回収量から消費量を差し引いたのが古紙の需給ギャップ、つまり余剰分だが、輸出国の場合、これがそっくり輸出の回っている。米国が古紙輸出国としてダントツの地位を占めたのも、需給ギャップが大きかったことによる。日本も01年から輸出国の仲間入りするようになると(輸出量が100万トンを突破)、需給ギャップに関心が持たれるようになった。需給ギャップの動向が分かると、輸出量をかなり正確に予測できるからだ。本紙は今年の輸出量を350万トンと予測したが、さて結果はいかに。
▼日本が輸出国の仲間入りをするようになったのが01年だが、翌年春頃から輸出価格が国内価格を上回るようになり、輸出上位が定着した。この流れは今日まで続いている。また中国市場の驚異的な成長によって、古紙は当面売りに困ることはないだろう。それまでの国内需給をみると、需給両者は対等とは言い難かった。買い手市場が長く続き、4年に1度くらいのペースでしか売り手市場が現出しなかったからだ。
▼昨年31%増と驚異的な伸びをみせた中国の古紙輸入だが、今年も反動はみられず二桁成長が続いている。ナインドラゴンの太倉工場の新マシンが試運転を始めたと伝えるので、さらに弾みがつくのでないか。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]