
▼建値と実勢が大きく乖離していることについて、今回は製紙の立場で考えてみよう。90年代まで製紙は国内古紙が不足すれば輸入することでカバーでき、需給調整の選択肢が製紙側にあった。ところが2000年代に入ると輸入古紙が高くなり(国内価格が下がったこともある)、手がでなくなった。本格的な輸出も始まったことで、需給の選択肢が製紙から問屋側に移った。さらに輸出価格が国内を上回る輸出上位が常態になると、製紙が建値で購入できる数量は次第に限られるようになってくる。
▼その場合、輸出にスライドさせて建値を設定したのでは国内価格が一律に高くなる。国内でも沿岸部か内陸部か、主要港に近いか遠いか、あるいは自らコンテナ積みができるか否か、輸出にかかる経費がまるで違う。内陸部やローカル港ではドレージ(国内の横持ち運賃)が高いし、フレートも高い。仮にCIF200ドルで成約できても経費がトン2,000円で済むのとトン5,000円もかかるのでは手取りに影響する。一筋縄ではいかないのが輸出手取りだ。
▼こうした地域の実態に合わせた買い方となると、建値は向かない。輸出市場が膨らんだことでこれからの国内相場は建値が壊れ、製紙と問屋の個別取引が主流になるのでないか。
2016年01月18日【PETボトルリサイクル】
回収量・回収率ともに依然増加傾向が続く
落札単価は二五円(上期)から三八円(下期)に上昇
2018年06月04日【古紙・廃プラ 輸出動向】
東南アジアの港湾混雑が深刻化
ベトナム南部の港で6月から荷受停止へ
2011年02月21日【中国の古紙輸入量】製紙産業の成長以降、初めてのマイナス
欧州勢が軒並み減少、今年は増加の予測
2008年08月25日【石川県の古紙回収】
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【富山県の古紙回収】
集団回収が76%、分別収集は随契が主流
2008年07月28日【東日本の古紙回収】
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北海道、圧倒的に集団回収に依存
新聞のネットの回収率は84%(本紙推定)
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]