
▼APPグループは今年以降、年産300万トンの紙・板紙生産設備と年産270万トンのパルプ生産設備の増設を発表している。日米欧の製紙メーカーが需要減で減産を余儀なくされる一方で、同社は中国を始めとする旺盛な東南アジアの需要により、設備の増産を加速している。早ければ1~2年後に世界一の製紙メーカーになるかもしれない。
▼これだけ円高が進むと、輸入紙が増える。09年の紙・板紙の輸入量は180万トンで、前年の129万トンから4割増加した。輸入国別では中国が前年から倍増して43万トン、インドネシアも3割以上増えて41万トン。この両国で輸入紙全体の44%を占める。中国はコート紙、インドネシアは印刷用紙が主力。
▼この輸入紙の中でAPPグループがどれほどの割合を占めるか分からないが、インドネシアからの輸入紙の大半は同社のものだろう。同社の日本向け印刷用紙の主力工場はインドネシアのチウィ・キミアで、日本向けの8割ほどを占める。ピント・デリが残りの2割ほど。日本の大手通販等で販売されているコピー用紙は大半がチウィ・キミア製。一方、日本向けコート紙の主力工場は金東紙業(江蘇)。巻取りで8割、平版で2割ほど輸入されている。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]