
▼二〇一五年問題は杞憂に終わったのでは?と聞かれることがある。本紙が二〇一五年問題を大々的に取り上げたこともあるが、皮肉にも二〇一五年問題は古紙以外の資源物を襲った。周知のように鉄スクラップ、廃プラスチック、古布等、資源物全般の価格暴落である。昨年、いろんなリサイクル業者から「古紙だけは良いけど、他はダメ」というが良く聞かれた。
▼古紙の二〇一五年問題は、前提として国内の古紙回収量が堅調で、尚且つ中国製紙産業が成長を続けるていく中で、中国の国内古紙回収量が驚異的に伸び、輸入量が激減するという仮説だった。その影響によって、日本では以前のような古紙余剰問題が再び起こるかもしれないということで、危機感を持った方も多かった。しかし国内の古紙回収量は減少に転じ、中国の経済が停滞したことで製紙産業も供給過剰に陥った。前提が覆ったことで、仮説として成り立たなくなった。
▼代わって鉄スクラップや廃プラの二〇一五年問題は深刻だ。原油や鉄鉱石のバージン価格が暴落したことで、資源物の価格が押し下げられた。中国が驚異的な経済発展を続けていく中、世界中から資源物を「爆買い」することで資源バブルが起きていたが、資源高の時代は終わろうとしている。
2011年06月27日【安田金属】広島市廿日市市の工業団地に8施設を展開
鉄スクラップから総合リサイクル業に発展
2010年03月15日【2015年中国予測】生産量は1億4,000万トン、古紙消費量は1億トン
国内回収が7割に増加、輸入は頭打ち傾向
2016年08月29日【王子エコマテリアル㈱ 田口満社長インタビュー】
問屋など約400社から古紙調達
米国や大阪等に駐在し、現場主義培う
2018年05月14日【永野商店】
今年3月に北部工業団地事業所を開設
非鉄事業を開始、総合リサイクル企業へ
2009年11月16日【はまだ】阪南リサイクルセンター(尾崎製紙の構内)がオープンへ
機密書類をローコスト回収、パルパーで溶解
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]