
▼十年一昔というけれど、古紙を使用する製紙企業・工場のマップを作るため、都道府県別に全国を調査していると、多くの製紙企業が廃業・倒産・吸収されていることに改めて気づかされる。とくに家庭紙や板紙分野でその事例が多い。静岡県だけでなく、例えば東北地区の家庭紙でみると羽陽産業、津軽製紙、山西製紙が姿を消した。北陸では二塚製紙が倒産したし、静岡、愛媛に次ぐ家庭紙の生産地だった岐阜でも、大雲製紙、加根丈製紙、後藤鉄工所、大洋製紙、高橋製紙、東邦紙業が廃業・倒産している。近畿は家庭紙より板紙メーカーが多かったが、大淀製紙、新大阪板紙、セイコー、見山製紙工業などが消えた。
▼こうした製紙企業の減少に対し、古紙問屋は年々ヤード(ベーラーなどを設置した回収基地)を増やしている。国内市場に加えて、中国という巨大な輸出市場が傍に誕生したことが古紙ヤードの拡張につながっているわけだ。今後、アジアで古紙が飽和状態になり、集めても売れない(輸出が頭打ち)時代がやってくるのか、それとも生産・回収減から縮小均衡の時代が来るのか、まだ先が見えないけれど、ただいえることはこの10年余、製紙産業とは違って古紙問屋の淘汰が極めて少なかったことだけは確かであろう。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年06月08日【4月の古紙輸出】
全品種で記録更新し、過去最高の56万トン
累計でも前年比5割増の180万トンに達する
5月は余剰玉の減少から40~45万トンか
2006年10月16日【今年の新設ヤード】
関東が最多の7ヵ所(うち横浜が2ヵ所)
中部、近畿、九州で各4ヵ所
7年連続のヤード開設ラッシュ
2016年06月27日【スウェーデン ごみ事情】
廃棄物発生量はEUで八位、家庭系は十二位
生ごみリサイクルが進むが古紙回収は進まず
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]