
▼十年一昔というけれど、古紙を使用する製紙企業・工場のマップを作るため、都道府県別に全国を調査していると、多くの製紙企業が廃業・倒産・吸収されていることに改めて気づかされる。とくに家庭紙や板紙分野でその事例が多い。静岡県だけでなく、例えば東北地区の家庭紙でみると羽陽産業、津軽製紙、山西製紙が姿を消した。北陸では二塚製紙が倒産したし、静岡、愛媛に次ぐ家庭紙の生産地だった岐阜でも、大雲製紙、加根丈製紙、後藤鉄工所、大洋製紙、高橋製紙、東邦紙業が廃業・倒産している。近畿は家庭紙より板紙メーカーが多かったが、大淀製紙、新大阪板紙、セイコー、見山製紙工業などが消えた。
▼こうした製紙企業の減少に対し、古紙問屋は年々ヤード(ベーラーなどを設置した回収基地)を増やしている。国内市場に加えて、中国という巨大な輸出市場が傍に誕生したことが古紙ヤードの拡張につながっているわけだ。今後、アジアで古紙が飽和状態になり、集めても売れない(輸出が頭打ち)時代がやってくるのか、それとも生産・回収減から縮小均衡の時代が来るのか、まだ先が見えないけれど、ただいえることはこの10年余、製紙産業とは違って古紙問屋の淘汰が極めて少なかったことだけは確かであろう。
2010年05月24日【山口資源】この4年で5ヵ所のヤードをオープン
全量持ち込みで低コストの回収を実現
2008年02月11日【千葉県の古紙回収】
25万7千トンを回収、集団回収と分別収集で折半
首都圏では最も家庭ごみ有料化進み、半数の市で実施へ
2016年10月03日【佐久間】
地域密着の総合リサイクル企業として四十年
集大成となる大型ヤードを千葉新港にオープン
2005年08月08日【和歌山県】
2,000坪を超えるヤードが2ヵ所(はまだ、太陽産商)誕生
ヤード密度(6万3千人に1ヵ所)が高い和歌山県下で
はまだ、ベーラーを2台保有
2017年02月13日【古紙業界におけるM&A】
今後、生き残りかけた再編・集約が加速か!?
JPによる福田三商の子会社化で
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]