
▼昨年の古紙の消費量は10年前の1999年の水準にタイムスリップしてしまった。このため国内製紙は購入枠を大幅にカットし、年間を通じて在庫調整に余念がなかった。今年も消費が昨年と同水準か、さらに減るなら問題はないだろう。ところが少しでも消費が増えてきたり、手持ち在庫が減ってくれば、購入枠を拡げなければならない。これが今年は案外、簡単そうで簡単でないと思われる。
▼というのは一昨年、昨年と2年連続で回収が減った。回収が減ったにもかかわらず、問屋は国内製紙からカットされた分をそっくり輸出に振り向けた。500万トン近くに輸出が昨年、急増した直接の要因は国内製紙の大幅な消費減だった。昨年のように国内が輸出より高ければ輸出玉が容易に国内に還流してくる。しかし今年は国内より遙かに輸出が高い。こうした状況下で輸出枠を減らして国内製紙に振り向ける問屋は少ない。ない袖は振れないわけだ。
▼建値マイナスαが横行した昨春だったが、現行の内外格差をみていると、今春はプラスαが復活してくるだろう。古紙の消費が大幅に減ったにもかかわらず、プラスαなり、建値そのものをアップしないと古紙が買えないという局面を迎えるわけだ。国内製紙としてもこれは初めての経験だ。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年06月08日【4月の古紙輸出】
全品種で記録更新し、過去最高の56万トン
累計でも前年比5割増の180万トンに達する
5月は余剰玉の減少から40~45万トンか
2006年10月16日【今年の新設ヤード】
関東が最多の7ヵ所(うち横浜が2ヵ所)
中部、近畿、九州で各4ヵ所
7年連続のヤード開設ラッシュ
2016年06月27日【スウェーデン ごみ事情】
廃棄物発生量はEUで八位、家庭系は十二位
生ごみリサイクルが進むが古紙回収は進まず
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]