▼昨年、アジアで古紙輸入が100万トンを超えた国は、中国、インド、インドネシア、韓国、台湾、タイの6ヵ国であった。この6ヵ国の国別輸入シェアを調べてみた。中国は輸入通関統計から。他国は輸出と輸入は若干の誤差があるが、輸出通関統計から割り出したもの。日本がシェアでトップを占めるのはタイのみ。米国は中国と韓国でのシェアがダントツ。欧州はインドとインドネシアのシェアでは圧倒的だ。台湾は米国、日本、欧州が三分する格好である。
▼日本品のシェアが多いタイの動向が注目されているが、経済は順調ながら夏場から古紙輸入が落ち込んでいる。輸入先を米国や欧州に振り替えているわけでもなく、原因がはっきりしないようだ。強いて挙げるとすると①春先に買いすぎた②真偽は確かでないが、リー&マンが多量の手持ち在庫をタイに転売した③夏場は雨期に当たるが、今年は雨が少なく、国内の古紙回収が進んだーなど。
▼タイ向けのフレート(海上運賃)が値上がりしており、中国に比べて競争力が低下している。仮に中国からのOCCのオッファが125ドルとすると、この10ドルくらい高くないと日本品が買いにくい。同価格では日本側の手取りが悪いからだ。日本側がタイ向け輸出を抑えている?
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]