▼03年のペットボトルの回収率は61%。回収量は26万7千トンで、内訳は自治体の分別収集によるものが21万2,000トン、事業系が5万5,000トンだった。事業系とはスーパー、コンビニ、自販機などの業者から回収されたものである。このうち事業系を中心に輸出が増え、最近の輸出量は10万トンにのぼるらしい。回収量に占める輸出比率は実に4割近い。古紙や鉄スクラップの同比率が10~20%。他の資源物に比べて異常に高いことがわかる。
▼分別収集された21万2,000トンに対して、全国にあるリサイクル施設は60社73施設あり、再商品化能力は31万1,000トンという。これは日本容器包装リサイクル協会に登録された施設。分別収集されたものがすべてこれらの施設に持ち込まれると、稼働率は68%になるが、実際の稼働率は6割を下回るらしい。自治体が協会に引き渡す数量が17万トン程度にとどまっているからだ。
▼自治体が自主ルートで売却するケースが増えているのは、自治体にとって分別収集コストの一部を補填できるからでもある。また自治体の協会ルートが細るということは、容器メーカーなどの特定事業者の費用負担が減ることになる。容リ法の国内リサイクルに風穴を開けたのが輸出といえる。
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