▼紙製容器包装の指定保管施設がない都道府県、つまり紙製容器を分別収集していない都道府県は東京都や大阪府などを含めて全国でまだ18もある。このため、紙製容器といってもピンとこない古紙問屋も少なくないだろう。まるで集めていない都府県がある一方、北海道や長野県には20ヵ所以上の指定保管施設がある。
▼人口が多く、実施すればもっとも紙製容器が集まるとみられる関東圏と近畿圏を例にとると、関東圏では茨城、栃木、群馬、東京都でゼロ、近畿圏では滋賀、大阪、奈良、和歌山で保管施設がゼロ。すなわちこの8つの都府県で紙製容器を集めている市町村がひとつもない。主要都市で紙製容器を集めているのは名古屋市と富山市くらい。ふたつの主要都市に続くところがないのが現状である。
▼容リ法に基づく分別収集の費用は自治体が全額負担しており、環境省によるとその費用は3,000億円とか。政府は07年を目処にこの費用の一部を企業に負担させる方針を固めたと伝える。分別収集を実施するか否かは、自治体の裁量に任されている。しかも収集にかかる経費を補填する仕組みがなかったので、熱心に取り組む自治体ほど資源化貧乏になるといわれた。補填する仕組みができれば自治体の姿勢も変わるだろう。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]