
▼古紙価格が高値圏で推移する見通しが強い。中国の旺盛な需要に加え、チリ地震の影響によるパルプ需給のひっ迫感も高値観測を後押ししている。国内製紙は、古紙の消費量を減らしているものの、国際価格の突き上げに直面。こうした消費減のなかで原料高となるのは初めての経験だ。08年以降、低迷する古紙消費量は昨年は1,680万トンと、10年前の1999年に近い水準まで落ち込んだ。
▼古紙は品種によっても変動があった。①洋紙向けの古紙はピークの07年より需要が100万トン近く減少。かつて国内向けで家庭紙メーカーと二分した模造・色上も、一挙に需給が緩んだ。中国メーカーによる調達も始まるが、ひっ迫要因となるのはこれからか。②新聞古紙は、発生減で国内循環が途切れつつある。製紙メーカーの発注量に満たないケースもあり、一部の新聞用紙ではパルプ配合を増やしたとされる。③白板紙などの板紙向けでは、価格差もあって段ボールから雑誌への代替が進んだ―など。
▼製紙各社がDIP設備を整え、古紙利用増に向けて一斉に走った頃とは違い、国内減産と古紙の国際価格の騰勢で、風向きは変わってきた。各社で原料調達の考え方も変わってくるのではないか。まずは4月の価格修正の動向に注目したい。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年06月08日【4月の古紙輸出】
全品種で記録更新し、過去最高の56万トン
累計でも前年比5割増の180万トンに達する
5月は余剰玉の減少から40~45万トンか
2006年10月16日【今年の新設ヤード】
関東が最多の7ヵ所(うち横浜が2ヵ所)
中部、近畿、九州で各4ヵ所
7年連続のヤード開設ラッシュ
2016年06月27日【スウェーデン ごみ事情】
廃棄物発生量はEUで八位、家庭系は十二位
生ごみリサイクルが進むが古紙回収は進まず
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]