
▼紙・板紙生産のアジア主要10ヵ国で、古紙の回収量が消費量を上回る、古紙の輸出国は日本だけ。残る9ヵ国は消費が回収を上回る輸入国だ。回収から消費を引いた需給ギャップがもっとも大きいのが中国で、2,000万トン以上も不足している。この不足分をそっくり中国は世界中から輸入しているわけだが、いずれ国内回収が進み輸入も頭打ちする時期がくるだろう。
▼紙・板紙の1人当たりの年間消費量をみると、BLICsの一国なのにまだ極端に消費が少ないのがインドで8.5キロでしかない。ちなみに中国は59キロ(いずれも08年)。インドの潜在的なポテンシャルは高く、11億人の人口で1キロ増えると110万トンの消費増になる。かって中国においてこうした計算をすると、机上の計算と笑われたもの。しかし2000年代に入ると中国の消費増は現実のものになった。
▼ところで世界最大の古紙輸出国、米国の09年の輸出比率(回収に対して)は初めて40%台に達した。過去10年に22ポイントアップ。一方、日本の輸出比率も昨年初めて20%台の23%に。2000年はわずか2%だったから21ポイントアップ。米国を後追いしているのが日本という視点でみれば、日本の輸出比率はまだまだ上昇する?
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