
▼最近、商社筋からよく聞くのが2015年問題。2015年には中国内の古紙回収率が飛躍的に伸び、中国内の古紙価格が世界指標になり、古紙輸入が頭打ちになるという問題を指す。本紙でもこの問題を877号で採り上げ、将来の中国の輸入量などをシミュレーションしてみた。すると12年をピークに輸入量が頭打ちするとの数値に。
▼今年1ー3月の中国の古紙輸入量は前年同期比107.4%と一桁成長にとどまっているが、国家統計局調べによる紙・板紙生産量は123%で驚異的な成長が続く。生産の伸びと古紙輸入増とはおおむね連動してきたので、このギャップは2015年問題を想起させる。早くも輸入と生産の伸び率に乖離が出てきたのかどうか、4月以降のデータから目が離せない。
▼ところで国家統計局の生産データは毎年、中国造紙協会を大きく上回る。両者に400万トン以上ものギャップがあるが、前者のデータは先行指標にはなる。造紙協会のデータによる08年の生産量は7,980万トンで09年は8,900万トン。2001年から09年の間に5,700万トンもの生産増。年平均633万トン増とはすさまじい。前者は今年にも、後者は来年にも1億トンに達するだろう。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]