
▼ちょうど福建省アモイへの視察旅行中、1ヵ月ほど下落していた古紙価格が反発してきたという知らせを受けた。雑誌は150ドルまで下がっていたが、6月下旬には180ドルのオファーがあり、瞬く間に30ドルの上昇となった。最近の輸出価格の動向は、短期間で上下の振れ幅が大きいので、先行きが読みにくい状況になっている。
▼以前と状況が最も大きく異なる点は、古紙の発生量が減っていることだろう。今回の輸出価格の急落を見ても、発生期が過ぎて問屋在庫が減少していたこともあり、しばらく様子を見ながら積んでいくという問屋が多かった。2年前のリーマンショックによる大暴落は記憶に新しいが、暴落よりむしろ狼狽売りによる二次被害を警戒する声の方が大きい。今回の急落で関東商組は雑誌の輸出を見合わせたが、同時に各問屋には狼狽売りだけは絶対にしないように忠告したという。
▼一方で国内製紙メーカーの発注は増えており、5月~6月は輸出価格の急落の影響もあって国内への納入が増えた格好。しかし五月の連休明けから段ボールの発生が例年に比べて減少しているという声が多い。天候不順によって、野菜などの食料品やビールなどの飲料の出荷減が影響していると思われる。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]