
▼中国に「上有政策、下有対策」ということわざがある。国の政策があれば、民衆が巧みに対策を打つという意で、転じて「抜け道を考え出す」との意味が今では一般的となった。今回の再生資源の輸入規制も、果たして抜け道があるのか。すでに多くの製紙工場で、輸入ライセンスの更新手続きが停止するなど影響が生じ、市況も軟化し始めた。
▼2019年までに中国は輸入再生資源を段階的に国内で回収されるものに切り替えるという。しかし、輸入を制限すれば、自国の回収率が伸びてくるものでもない。日本もかつて古紙の輸入国だったが、地道に自治体が作り上げた回収システムが功を奏した。中国で3千万トン近い輸入古紙を集めるには、回収率を76%まで27ポイントも上げねばならず、道のりは遠い。
▼古紙の安定調達が生命線であるはずの中国の大手メーカーは、業績好調で株価も安定し、どこか安穏とした雰囲気が漂う。もともと政府の環境対策は、中小メーカーの淘汰再編を促し、環境配慮設備を欠く数千工場を閉鎖廃業に追い込んできた。今後、輸入ライセンスが特権的なものとなれば、一層の淘汰再編が進むだろう。日本の輸出市場でも品質リスクが高まり、中国のメーカー系商社の優位性が増すのかも知れない。
2011年06月27日【安田金属】広島市廿日市市の工業団地に8施設を展開
鉄スクラップから総合リサイクル業に発展
2008年02月11日【千葉県の古紙回収】
25万7千トンを回収、集団回収と分別収集で折半
首都圏では最も家庭ごみ有料化進み、半数の市で実施へ
2016年02月15日【古布】
昨年の輸出が過去最多の二十六万㌧
マレーシア牽引、輸出価格は弱含み
2006年05月08日【容器包装リサイクル】
今年度のPETボトルの落札価格、遂に有償に
平成12年のスタート時に比べて、紙とPETは暴落
高止まりのプラスチック、競争原理働かず
2018年07月02日【中国による古紙輸入規制の半年を振り返る】
輸入規制の強化から半年、米国品が狙い撃ち
大手に輸入ライセンス集中も再生パルプに照準
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]