
▼ベトナムのホーチミン市にあるタンソンニュット空港に降りると、熱風が吹き付けてきた。さわやかな日本の五月の気候から一転して、7、8月の日本にタイムスリップしたような印象だ。空港に迎えにきてくれたビナクラフトの日本人スタッフ(レンゴーから出向している技術担当者)によると、雨期に入ったものの、今年は雨が少ないとのこと。そういえば滞在中、一度もスコールに合わなかった。
▼ベトナムの製紙業と古紙回収業の一部を垣間見ることで、全体像を考えたり、感じたりすることが今回の視察の狙い。現地から報道することがメディアのもっとも基本的な役割とも考えるからだ。07年秋、中部ファイバーズクラブがベトナムの製紙業や古紙回収業を視察し、報告書にまとめている。これを再読させてもらいながら、ビナクラフト(製紙会社)の直営ヤード(3ヵ所あるうちのひとつ)を見学させてもらった。
▼同ヤードでは台湾製のベーラーが稼働し、月1,500トンの段ボール古紙を回収し、プレスしていた。段ボール以外は回収していない。古紙の単品回収という光景は日本ではほとんど目にしないので驚く。ヤード内にはカメラが設置され、構内の作業風景の映像は本社に転送される、ハイテク工場でもあった。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]