
トータルケア・システムは紙おむつの製品販売からリサイクルに参入した、いわば動脈産業から静脈産業に業容を拡大させた珍しいケースだ。そのため長武志社長は、リサイクル事業として完結するだけではなく、いかに循環システムを構築するか、社会福祉に貢献するかという点に心を砕く。
▼日本の高齢化率(65歳以上の人口割合)は24%にも達し、今や4人に1人が高齢者。2060年にはこの比率が40%に達する。介護の場面などで多用される大人用紙おむつの需要も右肩上がりで伸び続けるとされる。ごみ減量が進んだ結果、可燃ごみに多く残された紙おむつの処理がいずれは課題となるだろう。
▼同社を訪問する前、臭気のことが気にかかったが、ほぼ問題なかった。むしろ課題は、①リサイクル技術の普及、②回収・処理コスト、③法制度の整備の三つ。①は同社がパルプの分離技術を特許取得し、各地の事業者と提携・合弁等で普及する形を検討。②紙おむつの単品回収や焼却施設の処理費との競合では、行政とのタイアップが不可欠。③一廃処理施設の許可取得や広域処理はハードルが高く、法制度の整備も必要だろう。同社の最終目標は、紙おむつto紙おむつ。リサイクル技術の普及とともに実現するか注目したい。
2010年05月24日【山口資源】この4年で5ヵ所のヤードをオープン
全量持ち込みで低コストの回収を実現
2008年02月11日【千葉県の古紙回収】
25万7千トンを回収、集団回収と分別収集で折半
首都圏では最も家庭ごみ有料化進み、半数の市で実施へ
2005年08月08日【和歌山県】
2,000坪を超えるヤードが2ヵ所(はまだ、太陽産商)誕生
ヤード密度(6万3千人に1ヵ所)が高い和歌山県下で
はまだ、ベーラーを2台保有
2017年02月13日【古紙業界におけるM&A】
今後、生き残りかけた再編・集約が加速か!?
JPによる福田三商の子会社化で
2013年01月07日【中国の家庭紙】金紅叶紙業(APPグループ)、首位を狙う
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]