
▼家庭紙の輸入量が依然伸び続けている。トイレット、ティッシュ類、原反を合わせて昨年は計11万トン。過去5年間で2.5倍の規模まで増えた。今年の1―8月でも8万9,800トンと前年比45%増となっている。特に顕著なのがティッシュ類で、7月は過去最多の9,447トンを記録した。
▼昨年末から進んだ円安で、輸入量が急激に萎んだ印刷情報用紙とは対照的。一般消費者を対象に小売店で売り切る家庭紙と比べて、印刷工場に納めるまで保管倉庫が必要といった印刷用紙との流通特性の違いもあるのだろう。ただ、成熟した日本市場は需給調整のルートに過ぎないことに違いはない。アジア市場が拡大する中で、輸入品の需給の振れ幅も拡がっている。
▼家庭紙で最大の輸入元は中国。次がインドネシア。この2カ国で148万トンの生産能力を有し、日本で販売シェアを伸ばす最大手がユニバーサルペーパー(APPの家庭紙部門)だ。APPは15年までに新マシン42台で計276万トンの能力を拡大し、家庭紙で世界トップを目論む。日本では「ハロー」ブランドや小売店とのPB製品を投入し、存在感を高めてきた。BOX主体だったティッシュでポリ製パッケージも普及させている。
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