
▼古紙業界は典型的な労働集約型のアナログ産業である。収集、選別、圧縮梱包、出荷という作業工程は人の手を介さずには成り立たない。これまで特筆すべき技術革新といえばパッカー車やベーラーの出現だった。だが成熟期を迎え、次なるイノベーションが、競争優位や経営体質の強化に深く関わってくるのではないか。
▼紙関連団体の総会の席で、経済産業省紙業服飾品課の渡邉政嘉課長は「第四次産業革命というキーワードがある。IоT、ビッグデータ、AIなどの新たな技術が格段に進んできた。今まで想像できなかったことが出来る可能性がある。ものづくりや新たな市場開拓に活かせるかどうかが、分かれ目である」と今後の業界におけるイノベーションの可能性に期待を寄せた。
▼「2016NEW環境展」でも、こうした技術革新に注目が集まった。世界初のAIによるロボット選別機は、素材の特性を日々学習し、精度を上げていくという。IоT関連では、回収BOXに据え付けた超音波センサーを使い、計測した資源の堆積量をインターネットを通じ常時把握できる。米国ではトラック車両の自動運転を試験的に認めた州もある。新技術を活かせば、十年後の古紙回収やヤード運営は全く違った姿になるかも知れない。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]