▼バイオマス燃料のひとつ、RPFは廃プラと紙ごみを混合し、固形化したもの。固形化せずに廃プラ(プレスされたもの)だけを使用する製紙工場も出てきており、製紙産業は廃プラの回収動向に強い関心を持っている。その廃プラは排出量が年間1,000万トン。04年の有効利用量は611万トンになり、利用率も60%を超えた。
▼有効利用というのは、古紙でいえば消費量のことで、マテリアル、サーマル、ケミカル用途に使用される。内訳はマテリアル181万トン、サーマル399万トン、ケミカル30万トン。サーマルのうち固形燃料に使用されているのは55万トンで、サーマル全体の14%にすぎない。残りは廃棄物発電や熱利用が占め、固形燃料はまだサーマルの主役ではない。ケミカルというのは、製鉄工場の高炉還元剤などに使用される用途のことだ。
▼この他、輸出が年々増えており、04年が85万トン、昨年は106万トンにまで膨れた。つまり国内利用に輸出を加えると700万トンを超えたことになる。つまり国内利用と輸出の活況で、廃プラの回収率は70%を超えたわけだ。別項のように製紙産業は08年には78万トンのRPFを使う。廃プラの回収率はどこまで上昇するか。
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