
▼「小矢澤さんのところも大きくなりましたね」。タクシー運転手がこう呟きながら、長野駅から新本社ヤードへ走らせた。事業売却の話をふったが、地元の人には小矢澤商店のほうが馴染みがある。こうしたネームバリューや信用こそ、地場産業として問屋が築き上げた企業価値そのものだろう。新ヤードを設けて一昼夜に築けるものではない。
▼古紙問屋業を代々営んで業績を伸ばしてきたものの、古紙の発生減や中国の需給動向、ヤードの過当競争など、来たるべき未来に漠然とした不安を抱く経営者も少なくない。ましてや経営者が高齢化する中で、事業をどう引き継ぐかは切実な課題だ。たとえ子息が継いだとしても、情熱をもって業務に励む後継者もいれば、止む無く継いだというケースもあろう。
▼再編や合併の波が比較的穏やかだった古紙業界だが、相応しい経営主体に事業をバトンタッチするのも時代の流れか。これまでM&Aに至るプロセスや背景を知り得る機会も限られた。小矢澤商店がモデルケースになるかも知れない。好業績のときほど、検討する意義があることを教えてくれる。前社長の小矢澤氏は40代と若く、新たなビジネスに取り組む余力も残す。今後の人生プランは目下検討中なのだという。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年06月08日【4月の古紙輸出】
全品種で記録更新し、過去最高の56万トン
累計でも前年比5割増の180万トンに達する
5月は余剰玉の減少から40~45万トンか
2006年10月16日【今年の新設ヤード】
関東が最多の7ヵ所(うち横浜が2ヵ所)
中部、近畿、九州で各4ヵ所
7年連続のヤード開設ラッシュ
2016年06月27日【スウェーデン ごみ事情】
廃棄物発生量はEUで八位、家庭系は十二位
生ごみリサイクルが進むが古紙回収は進まず
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]