
▼古紙問屋の間で「粗利バブル」が起きている。輸出価格が国内価格を上回る、内外格差の拡がりが長期化。これに国内製紙のプレミアム価格による調達が常態化してきた。実際の問屋の売価が見えなくなり、一方の仕入れ単価は抑えたまま。問屋の粗利が異常に膨らみ、バブルとも表現できる活況が起きているのだ。
▼プレミアム価格は全ての問屋に付いているわけではなく、一部の大手、老舗問屋に上乗せ幅が大きいとされる。バブルの行く先は、投資対象としてのヤードラッシュだ。実際、昨年末から大手問屋による新規ヤードの計画が目立ってきた。ただ投資というのは、将来の成長を見越してや、古紙の回収増に繋げる戦略があってこそ。どこか節税対策のような目的性の薄いヤード展開に陥っていないか。
▼言うまでもなく、古紙の発生は頭打ちで、将来的にも市場は縮小に向かう。2、3年前にヤード開設した問屋が「全然集まらない」と言うのも、あながち謙遜だけではないだろう。バブルを支える中国の需要に不安要因は付きもので、輸出価格の急落も起こりうる。不採算ヤードはたちまち重荷となりかねない。同族経営が主流の古紙問屋であるが、孫の代まで考えた投資戦略が改めて問い直されている。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2013年08月31日【大阪市】初の全域入札を実施、平均単価13円モデル収集は予定量の4分の1と低調
2010年03月01日【19大都市の古紙回収】集団回収が73%を占め、分別収集はわずか27%
堺市が最も多く、集団回収だけで67キロ(1人あたり年間回収量)
2008年03月24日【サイダーン】
機密書類の出張細断車をKYB(油圧機器メーカー)が開発
内蔵ドラムと開閉式テールゲートで自働排出
2006年05月08日【容器包装リサイクル】
今年度のPETボトルの落札価格、遂に有償に
平成12年のスタート時に比べて、紙とPETは暴落
高止まりのプラスチック、競争原理働かず
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]