
▼チュンナムが11月から上物古紙を買い付け始めた。ナインドラゴンが生産する白板紙のアンコの原料に使用する(新聞代替か)ためとみられるが、来年以降の設備増強を洋紙分野に照準を合わせているので、将来的にはDIP(脱墨古紙パルプ)用途もあるうる?。日本の上物古紙の輸出量は月1万5,000トン前後とみられるが、この分野の古紙を中国はこれまで本格的に輸入することはなかった。
▼ところで米国西海岸の古紙輸出価格の大暴落後、1年が経た。現在、暴落前の価格にかなり近づいている。とくにCBSやOPなどの上物古紙は暴落前とほぼ同水準。CBSとは糊なしの産業系古紙で日本の一品色上に近い。OPはオフィスパックのことで、日本では込頁とも呼ばれる。価格の回復が日本でいるとピンとこないのは、為替の円高進行で輸出の問屋手取りが大幅に相殺されているため。
▼ちなみに関東商組の12月積み雑誌の輸出価格はCIFトン174ドル。昨秋の為替は1ドル105円。105円で計算するとキロ18円27銭になる。輸出経費に3円かかったとしても手取りは15円27銭。しかし、現在の87円という為替では12円13銭にしかならない。実に3円も手取りが少ない。それでも国内を上回ってきたが。
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