
▼日本はマンガ大国。これだけ頻繁にマンガ雑誌が読まれている国は他にない。マンガ雑誌の代表格と言えるのが、集英社が発行する週刊少年ジャンプ。全盛期だった1993~94年には、発行部数が前人未到の650万部にまで達した。国民の20人に1人が読んでいた計算になる。しかし90年代後半から部数は減り、09年は280万部となっている。
▼マンガ雑誌の用紙として使用されているのが印刷せんか紙、通称ラフ更。紙の品種分類では、特殊更紙(マンガ誌に使用)・印刷用紙D(雑誌の本文用紙に使用、白色度約55%)を含めて下級印刷紙とされる。下級印刷紙の生産量は、95年には92万トンだったが、09年は57万トンで、4割ほど減少している。
▼ラフ更は新聞古紙を主原料とし、通常は色付きが多い。色が付いている理由は、製紙メーカーと出版社の事情があるという。以前はDIP(脱墨)の技術が現在ほど発達していなかった為、新聞古紙を多く使うと黒ずみができ、白色度も低かった。これをカバーするために用紙に色を付けるようになったのがきっかけ。出版社も、以前はマンガ雑誌に白い紙を使ってカラー印刷をしていたが、コスト削減のために色付きの用紙を使うようになった。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]