
▼震災から約2ヶ月を経た。ようやく冷静さを取り戻しつつあるが、今年は古紙需給の見通しが立ちにくい。輸出に関わる放射性物質の問題も収束が見えて来ない。ただいえるのは、震災ショック後の経済への打撃から大幅な発生減は避けられないということだろう。
▼震災後、サプライチェーンといわれる製造業での部品の供給網が崩壊してしまい、多くの工業製品の生産に混乱が生じた。製紙分野に限っていえば、古紙が不足して工場の稼動に支障が出たという話は聞かなかった。古紙は①原料という性質上、代替が利く、①古紙ヤードが飽和状態だった、②回収量が消費量を上回っていた―ことが要因か。
▼発生が減り、特に逼迫感が強まりそうなのが新聞古紙だ。関係筋によると、3月トータルでみた新聞の重量は2割減だという。新聞古紙の約四割を占める折込みチラシの減少も響く。4月の回収量はさらに落ち込んだのではないか。新聞用紙への平均の古紙配合率は70~75%ほど。大手製紙は、2、3年ほど前からパルプの配合増といった対策もとってきた。発生減に影響を受けるのは、いわき大王製紙のように古紙100%の新聞用紙を生産する工場だろう。折込みチラシが減ることで、白色度への影響も生じてくる。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年06月08日【4月の古紙輸出】
全品種で記録更新し、過去最高の56万トン
累計でも前年比5割増の180万トンに達する
5月は余剰玉の減少から40~45万トンか
2006年10月16日【今年の新設ヤード】
関東が最多の7ヵ所(うち横浜が2ヵ所)
中部、近畿、九州で各4ヵ所
7年連続のヤード開設ラッシュ
2016年06月27日【スウェーデン ごみ事情】
廃棄物発生量はEUで八位、家庭系は十二位
生ごみリサイクルが進むが古紙回収は進まず
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]