
▼中国政府による景気浮揚策が、古紙市場には裏目に出ている。当局が金融引き締めを狙って、LC(信用状)発行を厳格化。中小のメーカーの資金繰りが悪化し、古紙の必要量を確保できない状況が続いている。また輸出テコ入れを狙った元の切り下げは、先月だけで四%超の元安に達した。実質的に輸入品がコスト増となるため、中国の古紙バイヤーは不利になり、供給国は中国向けを敬遠しかねない。政府の意向による国営の二大船会社であるCOSCOと中海コンテナの合併も、フレート価格にどう影響するか注視が必要だ。
▼一方、米国では今年二月まで続いた西海岸の労使紛争による混乱が尾を引く。中国は米国からの供給を他国に振替え、これが正常化していないもよう。上期の中国の古紙輸入量をみても、前年比ほぼ横ばいだが、最大の供給先である米国からは五・二%減った。とはいえ、今回の反発が米国品から起きたように、米国が古紙価格を先導する流れは変わらない。中国のバイヤーにとってみれば、需要低迷や過剰設備で古紙の購入価格を抑えたいが、こうした供給側のタイト感が、今回の比較的早い価格回復を促したようだ。インフラ建設に使う鉄鋼などと異なり、生活必要品である紙は、需要も底堅いとみられる。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年06月08日【4月の古紙輸出】
全品種で記録更新し、過去最高の56万トン
累計でも前年比5割増の180万トンに達する
5月は余剰玉の減少から40~45万トンか
2006年10月16日【今年の新設ヤード】
関東が最多の7ヵ所(うち横浜が2ヵ所)
中部、近畿、九州で各4ヵ所
7年連続のヤード開設ラッシュ
2016年06月27日【スウェーデン ごみ事情】
廃棄物発生量はEUで八位、家庭系は十二位
生ごみリサイクルが進むが古紙回収は進まず
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]