
▼今年に入りこづか(横浜市)やマツユキリサイクル(生駒市)の古布工場を紹介した。いずれも古布を積極的に回収し、選別しないで輸出していた。当時から選別工場もみたいと思っていたが、実現した。驚いたのはその規模の大きさ。とくに大綿(愛西市)の第2工場は敷地8,000坪もあり、選別、入出荷、保管用の工場棟が4棟も建っていた。選別しプレスした古布の輸出専用のプラットホームもあり、見学当日もコンテナへの積み込み作業を行っていた。
▼大型化したとはいえ古紙ヤードだと国内最大規模が5,000坪程度。古紙ヤードを上回る古布の選別工場に目を見張る。同社は06年にマレーシアに、07年には韓国にそれぞれ古布の選別工場を建設。国内で1次選別(粗選別)したあと、マレーシアや韓国で2次選別(精選別)し、東南アジア各地に輸出されているようだ。つまり国内の選別工場は物流拠点であるとともに輸出基地ともなっている。
▼昨年の古布の輸出量は年間14万トン。選別されたものもあれば、選別されないでプレスされただけのものもあり、輸出される古布の中身は多様だ。またマレーシア、韓国向けの輸出数量が増えているが、これらの国は経由地でもあり、さらに他の国々に輸出されているのが実態のようだ。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]