
▼1990年代後半、国内に古紙が溢れ、販路開拓のため古紙問屋による赤字輸出が始まった。主要三品の国内売価が一桁価格に転落したのにかかわらず、赤字輸出だった原因のいったんはフレート(海上運賃)が異常に高かったことによる。太平洋を越えて米国からアジアに運ぶ海上運賃に比べて、アジアに遙かに近いはずの日本の海上運賃の方が倍以上もしているのに驚いたものだ。このとき海上運賃は輸送距離ではなく、船舶需要の有無にあることを思い知らされた。2000年代に入ると、またたく間に古紙輸出量が増大し、それとともに海上運賃が年々低下し、黒字輸出が定着するようになる。
▼それでも、鉄屑と古紙輸出の地域別輸出に大きな違いがあるのは、古紙がコンテナ輸送なのに対し、鉄屑はバラ積み輸送だから。古紙は40フィート(約12メートル)のコンテナが主流で、22トン前後の積載が可能。国際間の海上貨物輸送の主流がコンテナ輸送だが、コンテナ輸送に不適な鉄鉱石、鉄屑、穀物、原油などがバラ積みやタンカーに頼る。パルプ原料となる木材チップもバラ積みの専用船を利用している。このため、鉄屑は全国からまんべんなく輸出されているが、古紙は関東が五七%も占める一極集中型だ。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2013年08月05日【丸総商店】古紙をメインに様々な品を扱う全営業所に大型ギロチンを設置
2011年06月20日【2010年の中国製紙業】古紙・パルプの国内回収と生産が大幅にアップ
2015年問題(国内回収が増え輸入が後退)が前倒しで現実に
2009年02月02日【丸山喜之助商店】
近隣にRPFエネルギーセンターを完成
木製家具、畳、ベッドなどの粗大ごみもRPF原料に
2006年09月11日【SCAリサイクリング】
英国に8ヵ所の工場(古紙ヤード)を持ち、50万トン回収
仲間取引きもあり、扱い量は倍の100万トン
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]