
段原紙メーカーが果敢に製品価格の再値上げに動いた。原紙需給だけみれば絶好のタイミングだが、古紙の先行きは不透明感が漂う。リーマン・ショック後や2017年初頭の高騰後を振り返ると、未曽有の高値圏から急落する可能性も排除できない。ただ、こうした古紙の変動に関わらず、基準価格の引き上げによって、原紙値上げの材料につなげるのかが注目される。
▼段原紙需給のタイト感を演出するのは、近年の原紙輸出の増加も一因だ。今年は月間平均5万トン弱が輸出されている。従来の調整弁というより、安定量を政策的に輸出する流れに変わりつつある。いまだ特値も残る国内市場に比べて高値が付くため、特に専業原紙メーカーには魅力に映る。中国が規制強化する古紙に代わって、付加価値を高めた原紙を輸出することは業界的にも歓迎されるだろう。
▼関税の動きも錯綜している。もともと中国はKライナーに5%の関税をかけていたが、米国品にはプラス10%の報復関税を課したことで計15%の関税がかかる。一方、11月1日からは関税障壁を緩和して、他国から輸入するテストライナーや中芯の関税を7.5%から6%に下げる。米国品とは品種の棲み分けがあるため、価格の連動や食い合いは起きないようだが。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2011年12月05日【紙向け古紙消費】
消費を牽引した紙向け、4年連続でマイナスへ
過去3年で100万トン減、今年も60万トン減か
今後は板紙向けが古紙消費の牽引役になる
2009年04月20日古紙問屋大手3社(大本紙料、宮崎、北海紙管)が業務提携を結ぶ
狙いは経営基盤の強化ときめ細かいサービス
回収エリアは北海道から九州まで網羅
2006年09月18日【SCAパッケージング】
外装ライナーの坪量(1㎡当たりの重量)は105~180グラム
日本に比べて欧州での薄物化、急速に普及へ
2016年09月05日【月別の需給ギャップ】
回収は四月、消費は十月がピーク
需給が緩む上半期は輸出量が増加
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]