
▼大手カレーチェーン店の食品廃棄物の横流し問題が明るみになったが、日本では毎年約二千万トンもの食品廃棄物が発生している。リサイクル率が八四%と高いものの、実際は経営が厳しい食品リサイクル事業者も多いのではないか。渦中の産廃業者のダイコーは運送業から食リ事業に参入。処理費の安値競争に巻き込まれ、収益が悪化する過程で悪事に手を染めたとされる。食リを巡る構造的な背景にもその要因がありそうだ。
▼今回の件から古紙業界もいくつか留意しなければいけないポイントがある。例えば、価格競争の激化によって収益性が乏しくなるとモラルハザード(倫理の欠如)が起こりやすい。有価での引き取りが増えた機密書類の処理も本来は価格競争と切り離すべきで、常にこうしたリスクをはらむ。
▼また廃棄物の管理会社が仲介する顔の見えない取引が増えた。管理会社が古紙など有価物と廃棄物を抱き合わせで事務受託することで処理コストを削減する。全国展開の店舗は各地の問屋に業務を割り振ることも多い。今回、管理会社が絡んでいたのか定かでないが、ダイコーは〇円で処理委託を受けており、何らかの相殺取引があったことも推察できる。間接的だが管理会社、問屋ともに巻き込まれる可能性があるわけだ。
2011年06月27日【安田金属】広島市廿日市市の工業団地に8施設を展開
鉄スクラップから総合リサイクル業に発展
2008年02月11日【千葉県の古紙回収】
25万7千トンを回収、集団回収と分別収集で折半
首都圏では最も家庭ごみ有料化進み、半数の市で実施へ
2016年02月15日【古布】
昨年の輸出が過去最多の二十六万㌧
マレーシア牽引、輸出価格は弱含み
2006年05月08日【容器包装リサイクル】
今年度のPETボトルの落札価格、遂に有償に
平成12年のスタート時に比べて、紙とPETは暴落
高止まりのプラスチック、競争原理働かず
2018年07月02日【中国による古紙輸入規制の半年を振り返る】
輸入規制の強化から半年、米国品が狙い撃ち
大手に輸入ライセンス集中も再生パルプに照準
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]