
▼富澤社長の瀧本氏がインチビューで「昨年来、回収量が減ってきているのに、集めたところが勝ちという風潮はまずい。関西はその当たりが巧くいっているのは、商人道を持っているから」と関西に好意的な見方をされている。全国的に見て関東地区での仕入れ競争が激しいのは、他地区より①ヤードの新規参入が多い②古紙が集まりやすいーことも理由ではないだろうか。
▼関東では家庭系古紙の回収は①集団回収②分別収集③販売店回収の三本立てが浸透している。関西は①に補助金がなく、未実施の地域が少なくない②分別収集の普及率が低い③販売店回収も近年ようやく普及してきたばかり。流しのちり紙交換業者が復活して、これらをフォローしているのが実情だ。つまり行政が関与しない民間回収への依存度が高い。民間業者は価格が下落したり、売れなくなれば当然、離散してしまう。
▼古紙が集まりにくい環境で仕入れ競争すれば問屋は自らの首を絞めることになる。関西は集まりにくいから仕入れ競争を自重しているが、関東は集まりやすいので仕入れ競争を助長する体質を持っている。①②③の回収方法が出揃って(普及、浸透して)家庭系古紙の回収の掘り起こしが進むと、関西も仕入れ競争が激化するおそれがある。
まだデータがありません。
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]