
▼「小矢澤さんのところも大きくなりましたね」。タクシー運転手がこう呟きながら、長野駅から新本社ヤードへ走らせた。事業売却の話をふったが、地元の人には小矢澤商店のほうが馴染みがある。こうしたネームバリューや信用こそ、地場産業として問屋が築き上げた企業価値そのものだろう。新ヤードを設けて一昼夜に築けるものではない。
▼古紙問屋業を代々営んで業績を伸ばしてきたものの、古紙の発生減や中国の需給動向、ヤードの過当競争など、来たるべき未来に漠然とした不安を抱く経営者も少なくない。ましてや経営者が高齢化する中で、事業をどう引き継ぐかは切実な課題だ。たとえ子息が継いだとしても、情熱をもって業務に励む後継者もいれば、止む無く継いだというケースもあろう。
▼再編や合併の波が比較的穏やかだった古紙業界だが、相応しい経営主体に事業をバトンタッチするのも時代の流れか。これまでM&Aに至るプロセスや背景を知り得る機会も限られた。小矢澤商店がモデルケースになるかも知れない。好業績のときほど、検討する意義があることを教えてくれる。前社長の小矢澤氏は40代と若く、新たなビジネスに取り組む余力も残す。今後の人生プランは目下検討中なのだという。
2010年05月24日【山口資源】この4年で5ヵ所のヤードをオープン
全量持ち込みで低コストの回収を実現
2008年02月11日【千葉県の古紙回収】
25万7千トンを回収、集団回収と分別収集で折半
首都圏では最も家庭ごみ有料化進み、半数の市で実施へ
2005年08月08日【和歌山県】
2,000坪を超えるヤードが2ヵ所(はまだ、太陽産商)誕生
ヤード密度(6万3千人に1ヵ所)が高い和歌山県下で
はまだ、ベーラーを2台保有
2017年02月13日【古紙業界におけるM&A】
今後、生き残りかけた再編・集約が加速か!?
JPによる福田三商の子会社化で
2013年01月07日【中国の家庭紙】金紅叶紙業(APPグループ)、首位を狙う
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]