
▼過日、紹介したSCA製紙は世界の紙・パルプメーカーの売上高ランキングで第3位。ティシュペーパー(家庭紙)と段ボール原紙が生産の二本柱だった。ティシュペーパーの工場を見学する機会がなかったが、年産能力は約240万トンで、工場は欧州だけでなく米国や南米にも拡がっていた。日本の昨年の家庭紙生産量が176万トンだから、同社の規模の大きさが分かるだろう。
▼王子製紙と日本製紙グループは売上げ世界ランキング7位と9位だが、工場群は国内に偏在している。製紙業界は合併や再編で寡占化が進み、印刷・情報用紙や段ボール原紙などの主要品種で大手数社が6割以上のシェアを握るようになった。こうした中で唯一、大手3社(大王を含む)のシェアが4割にも満たない分野といえば家庭紙。それだけ中小の古紙もののシェアが高かったことによる。
▼その古紙もの家庭紙に激震が走ったのは04年の秋。減産しながら価格を維持してきた王子製紙が拡販政策に転じたからである。家庭紙市況はその後急坂を転げ落ち、大手から中小まで軒並み業績が悪化した。①過剰設備②市況の低迷③原燃料価格の騰勢など、出口の見えない環境が続き、廃業、倒産、買収の嵐が古紙もの家庭紙業界を襲いつつある。
2016年10月31日【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に
2013年08月05日【丸総商店】古紙をメインに様々な品を扱う全営業所に大型ギロチンを設置
2011年06月20日【2010年の中国製紙業】古紙・パルプの国内回収と生産が大幅にアップ
2015年問題(国内回収が増え輸入が後退)が前倒しで現実に
2008年06月30日【新聞古紙】
今年の消費は30万トン増の523万トンか
米国・英国・日本で需給ひっ迫、ドル価高騰
新聞のネットの回収率は84%(本紙推定)
2006年05月29日【東海パルプ】
今春、2基目のバイオマスボイラーが稼動
年間で木屑7.8万トン、RPF2.4万トンを使用
RPFは子会社レックスが全量を供給
2018年12月10日
コラム「虎視」
ここ数年、明らかに新規の古紙ヤードの開設が減少した。古紙価格が史上最高値を更新しているにも関わらずである。その[...]
2018年12月10日
書評
ニューヨーク在住のエコノミストで、ニューズウィーク等のライターを務めたマルク・レビンソンが2007年に出版した[...]
2018年12月03日
コラム「虎視」
去る11月20日、東京で日中古紙セミナーが催された。約80名の製紙・古紙関係者を招聘し、中国の最新動向に関する[...]
2018年11月26日
コラム「虎視」
11月上旬と中旬に2回、中国を訪問した。11月上旬は、浙江省の山鷹紙業・嘉興工場を訪問後、福建省の廈門で行われ[...]